いかえるの感想日記

本や映画について感想を好き勝手に書いてます。

金田一少年の事件簿 ファイル2「異人館村殺人事件」

金田一少年の事件簿 (2) (講談社コミックス (1895巻))

 

 

内容

 

同級生の若葉から結婚式の招待を受け、彼女の村に行くことになったはじめと美雪。そこはダビデの星の形の村で、6つの館と1つの教会があった。館と教会の地下にはそれぞれ人体の一部が切り取られたミイラがあり、それを模した連続殺人事件が起きる。

(2、3巻所収)

 

感想

 

ネタバレあります。

 

 

 

評価のつけづらい話です。

なぜかと言いますと、この作品、トリックの大部分が島田荘司の「占星術殺人事件」にそっくりなんです。そっくりというか、トレース?インスパイア?、とにかく···似てます。

 

しかしそのパクりトリックをアレンジして完全犯罪を作り出している点は良かったです(死体のすり替えトリックを隠すために利用している)。

 

評価は5段階、独断と偏見で付けています。単に好みかどうかによるかもしれません。

 

トリック ☆☆☆☆

動機 ☆☆☆☆

難易度 ☆☆☆☆

ドキドキ ☆☆☆☆

犯人の別名 七人目のミイラ

 

トリック

前述した通りです。ゴニョゴニョ。6つの死体から7つの死体を作るという発想はシンプルなのに大胆で本当にすごい。島田荘司がすごい。

身体の一部を切除する理由が、館にあるミイラを真似しているというのは、弱いと言えば弱いのかもしれません。

 

動機

悲しすぎる動機があるからあの悪魔的な犯行に結びつくんですね。

風祭のおじさんが犯人の母親を探して支援していればこんな結末にならずにすんだだろうに、いくら命を救ったとはいえ中途半端で無責任に感じます。風祭のおじさんもそれを感じて自殺したのだとしたらやるせない。

そしてはじめちゃんの見た夢、ほろ苦すぎる。殺人マシンと化した彼にも人間の感情はあったようで、そこがまた切ないです。

 

難易度

動機の線から考えていくと怪しい人が出てきます。そういった意味では分かりやすいかもしれません。はじめちゃんがいい感じにほのめかしてくれます。

 

ドキドキ

大胆なトリックにはつい興奮してしまいますね!

それ以外にもヒロインが攫われるというイベントもあり、事件とは関係のないところでもドキドキさせられました。五塔蘭は犯人じゃなくてもアウトだよ〜。

あ、美雪ちゃんがあれを掴むという下ネタもあって驚かされました。

 

 個人的に好きなシーンは、ラストの美雪ちゃんと電車に乗って帰るところで、報われない事件からの心の痛みを、傷の痛みで誤魔化すところ。はじめちゃんの優しさがよく伝わるいいシーンです。

 

お気に入り度

 

推理ものとして素晴らしいのですが、やはりグレーゾーンなので星は3つです。アニメは大人の事情により放送しなかったようです。

★★★