いかえるの感想日記

本や映画について感想を好き勝手に書いてます。

宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 / 村山斉

 

宇宙は本当にひとつなのか―最新宇宙論入門 (ブルーバックス)

 

内容

 

広い宇宙にはどんな世界が広がっているのか。わたしたち人類にどんな影響があるのか。始まりはあるのか。どこに向かっているのか。

古くから多くの人によって考えられてきた問題を解き明かしつつ、現在の研究にも触れています。第1版発行が2011年で第12版発行が2017年の書籍なので、内容がやや古いのかもしれませんが、基本的な考えの土台はあまり変わらないです。何より説明が分かりやすいです。

 

感想

 

説明は分かりやすかったものの、今のところ言葉にできるほど私の中で理解できていないので、本著の中で特にお気に入りのところを紹介したいと思います。

 

長めの引用になります。先になぜこの部分が好きか説明します。それは、宇宙は音を奏でていたという考えに賛成だから、です。

 

シェイクスピアの「十二夜」に、”天上の音楽”というフレーズが出てきます。その単語を目にしたときから、私は宇宙と音楽には深いつながりがあると信じてきました。なぜかはわかりません。星座の数とピアノの鍵盤の数が88で同じなのも、調べても関係性は分かりませんでしたが、何か意味があるのではないか。そう考えたいのです。

 

 若い頃の宇宙がなぜ、大事なのでしょうか。その頃の宇宙の様子を私の同僚の杉山直氏は宇宙交響曲と表現しています。なぜかといえば、宇宙の初期は音に溢れていたからです。

 ビッグバンが起きた後は、暗黒物質や光がたくさんありました。暗黒物質は大きな重力でお互いを引っ張りますから、密度が濃いところをもっと濃くしようと思います。一方、光にも少しだけ圧力があります。圧力があるということは、集まってくるものを押し返す力があるわけです。

 暗黒物質が引っ張り、光が押すとなると、引っ張られて押されてと、振動することになります。物質の振動とは、言い換えると「音」と同じです。私たちの耳に聞こえる音も、物質が振動して発生します。それが空気を振動して私たちの耳に入ります。それと同じように、ビッグバン直後の宇宙も物質が振動して、音に満ちていたことになります。たくさんの物質が振動して、いろいろな音色が交ざりあう。ですから、交響曲というわけです。

 

宇宙が奏でる音楽はクラシック音楽のような心地のいいものではないでしょう。

ただの音と音の重なりで、音楽とはほど遠いものかもしれません。だけど私たちの地球が属す宇宙が音に包まれていると想像すると不思議と安心するのです。

本著の引用部は”宇宙初期のころ”は音に溢れていたと述べていますが、きっと今の宇宙もどこかで音が鳴り続けていると信じたいです。

 

 

本の内容からだいぶ離れた感想となってしまいました…。ちょっと反省。

 

お気に入り度

 

★★★★