ダージリン急行
2019年6月9日更新
内容
父が亡くなって1年。縁を切っていた三兄弟が長男の声で再び集まり、絆を深める「心の旅」に出た。しかし長男にはある目的があり···。
様々なトラブルに遭遇しながらも、何かに気づき何かを取り戻していく、そんなお話です。
感想
ネタバレあります!
3兄弟は、性格も価値観も生き方もバラバラ!
特にひどい(?)のが長男のフランシス。
突然、兄弟を集めて旅をするかと思えば、勝手に帰ってはいけない!と言って弟のパスポートを奪ったり、弟たちのメニューを勝手に選んだり。
このお兄さん、何なの???( ゚Д゚)www
顔めっちゃケガしてるし…( ゚Д゚)!
恐らくフランシスは、父の死でバラバラになってしまった兄弟の絆を復活させたかったのではないかと思います。
そして父が亡くなってしまった今、3人を繋ぐものは母親しかいません。
だけど母親もぶっ飛んでいて、父の葬式にはこないし、失踪してヒマラヤの修道院で尼僧をしています。
自由人か!!!( ゚Д゚)
私にはこの母親が考えていることがよく分かりません。
でも、3兄弟と母親が再会して、「顔で表現するのよ」みたいなシーンあるんですよ。
あそこの母さんのお顔!!!
めっちゃいい味出てるんですよね!!!(*´Д`)
あれ観ただけで、しょうがないか、って思わされちゃいます。
何なんだろう。表情だけであんなに奥行きを出せるものなの?すごい母さんだ。
私の好きなシーンはたくさんあるんですけど、全部あげたらきりがないので、1つだけ紹介させてください!
電車を降ろされて、現地の子供のお葬式に参加することになった3兄弟。
インドの喪服って「白」なんですかね?
すごい清らかというか爽やかですよね。
3人が白の喪服を着て並んで座っているところから、父親のお葬式に向かう3人(喪服は黒)、へと画面が切り替わるんですよ。
そう!喪服が白から黒へと変わるんです!
ここの対比がほんっとうにすごい!!!
なんか分からないんだけどたまらないんだよな~~~(*´Д`)
上手く説明できるまで、この映画を受けとめきれてないんだけど、解説とか読んじゃうのはもったいないんですよね。
今はまだこの「何だか分からないんだけど気持ちがいい!」っていう状態を楽しんでいたいです( 一一)
そして、エンディングがまたお洒落なんですよね…。
ここで「オーシャンゼリゼ」使う??!
予想外だけど、めちゃくちゃしっくりくる。
ウェス監督のセンスに脱帽です…。
どんな人生を送ってきて、どんな作品に感動してきた方なんだろう…。
お気に入り度
★★★★★