いかえるの感想日記

本や映画を”お気に入り度”によって評価しまとめています!他にも、お出かけしたことや音楽について感想を書いています。

名刺代わりの本10選

 twitterでよく見かける「名刺代わりの~」シリーズ。

  

名刺代わりの映画10選
名刺代わりの本10選
名刺代わりの漫画10選

 

名刺代わりとなると選び抜くのに覚悟がいる~。

 

でも自己紹介代わりに、
「私はこんな感じの作品が好きですよ~」「こんな作品が心に響きますよ~」
というリストがあるとコミュニケーションが円滑にできると思ったんです。

 

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きっかけは知り合って2週間ほどしか経っていない友人に「おすすめの本、映画はありますか?」と聞かれたこと。本、映画が好きな人は思い当たることがあるんじゃないでしょうか。

 

あのね、この質問は答えるのが大変なのよ。

 

その人に合う作品を探すのは楽しいよ。それで作品に触れて「よかった~」なんて言ってもらえたら私も嬉しい。だけど本とか映画は楽しむために経験値が必要なものってあるじゃない?
クラシックが時代背景を知ってから聞くと様々な技巧に気がつけるように、本も映画も読み方・観方を知っている人と知らない人では感想が大きく変わるんですよね。(作品にもよりますが)

 

だから「おすすめの本や映画」を人に聞きたければ、まず自己紹介として自分の好きな本や映画をいくつかあげてくれたら提案しやすいのです。

 

さて、本題に入りますね。

 

そんなことがあったものだから、私も自己紹介のために作品あげていこうと考えたのです。映画はまだ経験値が低いのでリストを作るのに勇気がいります。でもいつか絶対やりたい。

本だったらそれなりに読書経験を積んでいるので10選!本気でやってみます!
ちなみに「本10選」の中には、小説、新書、漫画など全部含めます。

 

 

プラネテス 幸村誠

 

今回の本10選の中で、唯一の漫画です!

 

主人公は宇宙ゴミを拾う青年です。夢は宇宙船を買うこと。大きな夢を前にして主人公ががむしゃらに突き進んでいくエネルギー溢れる漫画です。宇宙とは?人間とは?愛とは?魅力的な登場人物とともに哲学的な問いに挑戦していきます。

 

これは本当にすごい漫画です。

ikaeru.hatenablog.com

 

 

春の夢 宮本輝

 

青春小説です!
宮本輝は「錦繡」か迷ったのですが「春の夢」の”生きることへの意地汚さ”に救われることがあるのでこちらにしました。

新装版 春の夢 (文春文庫)

新装版 春の夢 (文春文庫)

 

 

アルケミスト パウロ・コエーリョ

 

羊飼いの少年が夢を追い求めて旅に出る話。啓蒙っぽいけどあまり毛嫌いしないで読んでほしいです。 小説の中で説く言葉が名言揃いで、立ち止まってしまったときに背中を押してくれる一冊だと思います。

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

 

 

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 村上春樹

 

これはねー、何で選んだのか分からない!(笑)

 

”世界の終り” と ”ハードボイルド・ワンダーランド”の二つの世界が並行して語られます。世界観が独特で衝撃でした。結び方も上手いんだ~。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)

 

 

ダッキー二抄 泡坂妻夫 

 

短編小説です。マジシャンの話。

 

泡坂妻夫は「11枚のトランプ」とか「乱れからくり」とか他にも有名な作品はあるけど、「ダッキー二抄」のような奇譚が好きなんです。泡坂作品はサービス精神あふれる作風で好感が持てます。

夢の密室 (光文社文庫)

夢の密室 (光文社文庫)

 

 

女子をこじらせて 雨宮まみ

 

この本はちょっとすごいですよ。著者の雨宮さんの半生を綴ったエッセイですが、えぐいんです。めちゃくちゃ心に刺さるけど、真似しちゃいけない。私の中でも異彩を放つ、特別な一冊です。

女子をこじらせて

女子をこじらせて

 

 

 

 試したくなる。おいしいワインに出会う本 田中克幸

 

ワインの説明が分かりやすい上に、味の表現方法が巧みで勉強になります。
味とか音楽とかの表現方法が上手いとおしゃれだよね~。

ikaeru.hatenablog.com

 

 コンピュータ開発のはてしない物語 起源から驚きの近未来まで 小田徹

 

コンピュータってそもそも計算するための道具だったんです。
この本の出発点は3万5000年前。動物の骨や象牙についた数や量を記録した「タリ-スティック」という道具から始まります。この時代から数の概念があったと分かります。

 

私が一番熱くなったのは、数を数える道具は天体観測との結びつきが非常に強いことが分かったときです。天体観測するのに膨大な数を計算をしないといけないのです。「天地明察」で渋沢春海がめっちゃ計算してた。だから天文学者は計算機があると仕事がはかどるんです。

人類の歴史と寄り添ってコンピュータの歴史をみる面白さを教わりました。

コンピュータ開発のはてしない物語  起源から驚きの近未来まで

コンピュータ開発のはてしない物語 起源から驚きの近未来まで

 

 

科学の扉をノックする 小川洋子

 

作者の謙虚な姿勢に頭が下がります。

 

科学の入門書としてもおすすめできる一冊です。下手に小難しい入門書を手にするより、文学的な観点も交えながら説明している本書は科学の面白さや尊さを教えてくれると思います。というか小川洋子さんの本が好きなんだ。

ikaeru.hatenablog.com

 

猫を抱いて象と泳ぐ 小川洋子

 

最後の一冊はもちろん小川洋子さんです。そして今のマイベスト本です。今後も長いこと更新されないと思います。
美しい、哀しい、尊い。チェス指しの青年の健気さに涙します。
悲しいほどに優しい世界に浸りたくなって、何度も読み返す本です。

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

 

 

 

以上、名刺代わりの本10選でした。漫画も小説もエッセイも教養本(というのかな?)もあってバラエティに富んだ10選に出来たんじゃないかな。

 

いかえるはこんな感じの人間です。こんな感じの人間におすすめの作品がありましたら是非教えていただきたいです!

ではでは。