インソムニア
内容
アラスカ・ナイトミュート。いまの時期は24時間太陽が沈まないこの町で17歳の少女の変死体が発見された。翌日、ロス警察のウィル・ドーマーが相棒のハップとともに応援にやって来る。ウィルは今までの豊富な経験を駆使し、犯人をおびき出す方法を思いつく。思惑通り海辺の小屋に犯人が姿を現わす。しかし、深い霧に犯人を見失ったウィルは誤って相棒を射殺してしまう。自分が射殺した事実を地元警察に告白しそびれたウィルは白夜も手伝って不眠症に陥る。不眠が続いて3日目の早朝、ウィルのもとに少女殺しの犯人から電話がかかってくる…。
引用元
解説・あらすじ - インソムニア - 作品 - Yahoo!映画
感想
ネタバレあります。
クリストファー・ノーラン監督の映画です。
去年からたくさん見ていたので、ノーラン監督の映画も残り少なくなってきました。
あと観ていないものといえば「フォロウィング」と「プレステージ」です。
今年中には観るぞ~。
さて、「インソムニア」ですが、話が進むにつれて味わい深くなる良い映画でした。アル・パチーノが段々と疲労によってやつれていく演技がすごかったです。
アル・パチーノ演じるウィルは、過去に証拠を捏造して犯人を逮捕していました。証拠の捏造は犯罪です。警察の信用問題に関わります。しかし、証拠のない犯人を罰することができないのは、警察や被害者にとって屈辱的なことです。
もう、ジレンマです!何が正しいとか言えないから難しい!
一つ言えることは、ウィルは悪いやつではない、ということくらいです。
そして、今回の事件の犯人もまたずる賢い人間で、ウィルは苦戦を強いられます。
ロビン・ウィリアムズが、小心者で抜け目のない犯人・フィンチを見事に演じています。
ロビン・ウィリアムズは「ジュマンジ」を観て好きになっちゃいましたね~。悲しいことに、お亡くなりになられているようですが、今後彼が出演した作品をいくつか見ていきたいです。
「インソムニア」は刑事と犯人の関係性に萌えてしまう私にとっては、ウィルとフィンチの掛け合いにハラハラ、キュンキュンとしてしまいました。
腐女子ではないですよ( ゚Д゚)
フィンチを捕まえるのに失敗して、ずぶぬれで帰ったとき。
フィンチから留守番メッセージに「どうせ部屋にいるんだろ?シャワー浴びなよ、タオル使っていいぜ」って……はあーたまらん( ゚Д゚)!!
腐女子ではないですよ( ゚Д゚)(ネタみたいになってるけどマジで違うぞ)
追う者と追われる者。
両極にいて決して交わらないけど、二人とも事件の中心にいるから、他の誰よりも分かりあえる。
そんな関係性がたまらなく好きなのです。
「天国と地獄」の権藤と竹内とか、
悪役が魅力的だと、なお良い。
……えーっと、何だっけ。
そう、ウィルとフィンチね。
彼らの掛け合いも、私の中のそういった萌えポイントを刺激してきたのでキュンキュンしました。
ただ、ウィルは自分の犯した悪事に敏感で、フィンチに屈しない強さがあったので(フィンチが少し弱いという見方もある)、立ち向かいます。
しかし、フィンチとの逢瀬を忘れることはできず、ともに心中することになったのでした。(…あれ? 念のため言いますと、私は腐女子ではないですよ( ゚Д゚))
次は、悪役じゃないロビン・ウィリアムズを観たいです。
お気に入り度
★★★
インソムニアとは、不眠症の意味のようで、映画では、いい具合に”気怠さ”を表現できていたと思います。
疲労困憊のアル・パチーノの演技を観て、こっちまで疲れてきました。
ヒラリー・スワンクの演技も存在感があって良かったです。