いかえるの感想日記

本や映画を”お気に入り度”によって評価しまとめています!他にも、お出かけしたことや音楽について感想を書いています。

電脳コイル

 

電脳コイル アーカイブス

 

内容

 

今より少し先の未来。子供たちの間で「電脳メガネ」が流行っていた。
電脳世界で起こる事件や都市伝説と向き合いながら、成長していく子供たちの姿を描いたSFアニメ。

 

感想

 

2007年に放送されていましたアニメです。
当時、とてもはまっていたのを覚えています( `ー´)ノ

 

最近、amazon prime videoでの配信が決定したので早速見ましたよ!
全26話!

 

やっぱり何回観ても面白い!

 

前半は、子供たちの間で流行っている「電脳メガネ」遊びを中心に電脳世界の説明をしています。意地とプライドをかけた電脳戦争を行ったり、イリーガルを育てたり、キラバク探しをしたり、自由研究を行ったり。
そして前半の説明が後半の伏線となり、怒濤のラストへと繋がっていきます。

 

一番心に残っているのは、本物って何?という問い。

 

電脳メガネによる事故が原因で、大人は子供たちからメガネを取り上げます。そして目に見えないものは偽物だから、目に見えるもので遊びなさい、と言います。

 

目に見えないものが偽物だと言うのであれば、デンスケが死んだときに感じた痛みは何だったのか。目に見えるものだけが本物なのか。
ヤサコは考えます。そして1つの答えにたどり着きます。

 

それは、目に見える・見えないに関わらず、自分の心に本物を問う方法。
デンスケは電脳ペットで実体はありません。触れることもできません。
だけど、いつもそばにいて励ましてくれて助けてくれた、大切な家族です。目に見えないから偽物、と切り捨てることはできません。
痛みを感じる方向に答えがあるのです!

 

星の王子さまにも書いてありました。

 

ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えない。

 

そもそも電脳空間に限らず、大切なものは目に見えない場合が多いのです。
愛とか友情とか家族とか信頼とか裏切りとか。
目に見える形で表現することはできますが、それで判断するのは味気ない気がします。
それよりもヤサコのように、目には見えなくても自分の心に答えを求める方が、健全ではないでしょうか?

 

デジタル化が進んだ現代では、ますます不確かなものに囲まれていくことでしょう。
そんな状況で、目に見えるものしか信じないというのは、なかなか大変なことだと思います。

 

電脳コイル」は、デジタル化のポジティブな面と問題点とを、
子供たちの視点から描いたほろ苦く、切ない青春物語となっているのです( `ー´)ノ

 

ヤサコが電脳空間で、初めてデンスケに触れたシーンは泣けました( 一一)
好きなシーンの1つです。

 

お気に入り度

 

★★★★★