サムライ
内容
ゴアン・マクレオの原作を、「ギャング」のジャン・ピエール・メルヴィルが脚色・監督したギャングもの。撮影は、「パリの大泥棒」のアンリ・ドカエと、直弟子のジャン・シャルヴァンの二人。音楽はフランソワ・ド・ルーベが担当している。出演は、「冒険者たち」のアラン・ドロン、ドロン夫人のナタリー・ドロン、「シェラマドレの決斗」のカティ・ロジエ、「奇襲戦隊」のフラソワ・ペリエ、「アイドルを探せ」の監督であるミシェル・ボワロンなど。製作はジョルジュ・カサテイ。
ソフト帽にトレンチ・コートのいでたちでジェフ(A・ドロン)は、仕事に出かけた。駐車してある一台のシトロエンにのりこみ、合鍵でスタートさせ、郊外のガレージに乗り込んだ。ガレージの親爺は、車のナンバー・プレートを取りかえ、拳銃を、大金とひきかえにジェフに渡した。その後、コールガールをしている恋人ジャーヌ(N・ドロン)を訪ね、アリバイを頼むと、仕事場のクラブへ向った。ジェフの仕事は、クラブの経営者を殺す...
引用元
感想
ネタバレあります!
主演はアラン・ドロン。アラン・ドロンと言えば。
「笑点」で小遊三師匠の「いない、いない~~アラン・ドロン~」というギャグで有名なアラン・ドロンです( `ー´)ノいや、小遊三師匠のギャグがなくても有名な俳優ですね!
アラン・ドロンはお名前は知っていたのですが、恥ずかしながらお顔を拝見するのは初めてで、思ったよりも、精悍で綺麗めなお顔でびっくりしました。
小遊三師匠に全然似てないじゃんっていうね!( `ー´)ノ
「サムライ」はフランス製のフィルム・ノワール映画だそうで、主人公のジェフは孤独を抱える殺し屋です。私は冒頭のシーンが結構好きなんですけど、エピローグにこんな言葉が入るんです。
サムライの孤独ほど深いものはない。もしかしたら……密林の虎だけがこの孤独を知るだろう……
降りしきる雨の中、ベッドに横たわるアラン・ドロン。
なんとまあ渋い!!!( 一一)
この言葉は、監督のジャン・ピエール・メルヴィルの創作です。
サムライが孤独かどうか、考えたことがなかったけど、メルヴィル監督にはそう映っているんですね('_')
言われてみればサムライも孤独か~なんて考えてしまいますけど、発想の始めはどこだったんだろうな~という方が私には気になるかも。やっぱり日本映画とか?
そしてこの映画、セリフがあまりないんですよね。
淡々とジェフが任務を遂行するために行動して、警察から逃げて、組織とぶつかって。心に訴えかけてくるような強いメッセージとかは特にないんですけど、淡々とした話の中に、何かが見えてきて心にじわじわと染みついてくるものがあるんですよね。
何て言うんですかね?
職人気質?こだわりを貫いているもののかっこよさ?
この時、アラン・ドロンは30代前半で、容貌はまだまだお若いんですけど(アラン・ドロンって童顔?)、ジェフの生き様が渋いんですよね~(*´Д`)
以下は、私が好きなセリフです。
暗殺を依頼された組織ともめてしまい、銃を向けられてしまったときのジェフのセリフ。
ジェフ「銃の前では話さない」
組織の人間「規則ですか?」
ジェフ「習慣だ」
ジェフは権力には屈しない人物だ、と読み取ってもいいし、”銃を使用している=仕事”と捉えて、仕事中には無駄なおしゃべりはしない人物だ、と読み取ってもいいと思います。多分両方ありそうだけど、私は後者の考えを推し進めたいです。
しかもそれは、規則に縛られているものじゃなくて、習慣です。つまり、自ら決意して自らを律して、日常に取り入れたものだと考えてもいいと思います。
短い言葉の中で、ジェフの人間性や殺し屋としてのプロ根性を感じとれるシーンなのです。
身近なもので例えると、ジェフって「ONE PIECE」のロロノア・ゾロみたいだな~って思いました。
以下、参考にさせていただいた記事です。
お気に入り度
★★★
実は「サムライ」は、GW中にまとめてレンタルした映画のうちの1つでした。
わりと好きな作品であるにも関わらず魅力を捉えきれてない!と感じた映画だったので、再鑑賞しよ~と思っていたのですが、時間がなくて観れませんでした( ;∀;)
もう1度観たいよ~~~。
都合よくAmazon videoかBSプレミアムシネマで放送されないかな~~~なんてね( ̄▽ ̄)