死刑台のエレベーター
内容
ノエル・カレフの推理小説を、製作当時25歳だったルイ・マルが監督した傑作サスペンス。パリの土地開発会社の重役ジュリアンは、その会社の社長夫人フロランスと不倫関係にあった。情事の果て、2人は社長を自殺に見せかけて殺す完全犯罪を計画し、実行に移すが、犯行直後、会社のエレベーターが停電で止まり、ジュリアンが閉じ込められてしまう……。出演はジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、リノ・バンチュラ。音楽にマイルス・デイビス。2010年、ニュープリント版でリバイバル公開。
引用元
死刑台のエレベーター(1958) : 作品情報 - 映画.com
感想
ネタバレあります!
フロランスがジュリアンをそそのかして、夫を殺させたのかと思ってたんですけどね、女性の方が罪が重いというか、裁判でも心象が悪いというようなことを映画のラストで言っていて、
それでいてフロランスのこのセリフがあって、
10年20年…じわじわ年を取るのね
独りで寝て朝起きるのも独りきり
10年20年
自分のためだけじゃなく二人の愛のためにやったのよ私は年を取る
写真なら一緒ね
いつでも一緒よ
誰にも邪魔させない
なんか辛くない??( ゚Д゚)ってなりました。
フロランスの方が重い罰を受けるのかな。
ジュリアンなんかは、男の人だし10年20年経過しても、お金を稼ぐことが出来れば受刑後も、奥さんを見つけて楽しく暮らしていけそうな感じがする。インドシナの英雄だし。
でもフロランスは10年20年と経ったらおばさんになっちゃうじゃないですか!
この時代って女性がキャリアウーマンとしてバリバリ働くことが難しそうだし、フロランスも「女の武器」を使って幸せをつかんできたようなところがあるので、将来が心配。 同じ女としてね…( ゚Д゚)
ところで、この映画。
登場人物たちの本音が見えづらいのも何か怖かった。
というか行動が軽率?
学生のカップルも含めて、人を簡単に殺しがち。
その辺の人間描写みたいなものが足りなかったかも…。
この時代はそういう感覚だったのかな~?
内容に関してはやや気になったところはあったものも、全体の雰囲気は気怠くもスタイリッシュでかっこよくて好きでした!( `ー´)ノ
感情移入しづらいドライな登場人物、モノトーンの映像。
そしてマイルス・デイヴィスの即興演奏。
かっこいいよね~~~。
ジャンヌ・モローも何だかセクシーだったね。
この映画、フランスのルイ・マル監督のデビュー作で、25歳という若さで作成したというんだから大したもんですよね…( ゚Д゚)
25歳でこのセンスだもん。
そら、すごいわ。
↓予告編
ガッツリ、ネタバレ映像が入っています!↓
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★★★