いかえるの感想日記

本や映画を”お気に入り度”によって評価しまとめています!他にも、お出かけしたことや音楽について感想を書いています。

金田一少年の事件簿 ファイル12「蝋人形城殺人事件」

 

金田一少年の事件簿 (16) (講談社コミックス (2233巻))

 

内容

 

日本アルプスにあるバルト城という古城で開催されるミステリーナイトに参加することになった一と美雪。姿を見せない殺人者・「レッドラム」の手によって、蝋人形と同じ状況で人が次々と殺されていく。

 

引用元
金田一少年の事件簿 - Wikipedia

 

所収:16、17巻 

 

感想

 

 

 

ネタバレあります!

 

 

 

 

評価は5段階、独断と偏見によります。好みによる採点が大きいかもしれません。

 

トリック ☆☆☆☆☆
動機 ☆☆☆
難易度 ☆☆☆☆
ドキドキ ☆☆☆
犯人の別名 レッドラム

 

トリック ☆☆☆☆☆

 

ゴリゴリの話がきましたー!
洋館、不気味な蝋人形、姿の見えない殺人犯・レッドラム。
いかにも!って感じがしてすごい好きです(*^^*)
ちなみにレッドラムは「REDRUM」で、逆から読むとマーダー(殺人)になります。
「シャイニング」に出てきたアレですね!

 

トリックは、舞台に合わせてとびっきり大胆で派手な演出になっています。
犯人が蝋人形にまぎれるっていう発想がすごい。
それで密室を作り上げられちゃったら、なかなか難しいんじゃないかなあ。

 

テーマとか雰囲気とかがしっかりしているトリックだったので、高遠が裏で手を引いているのかと思いましたが、高遠はまだ登場していないんですよね。
高遠がいたら、どんな評価をするのか、気になるところではあります( 一一)

 

動機 ☆☆☆

 

犯人の動機となったのは、学生時代のある事件から。
結婚を約束した恋人は完全犯罪を思いつきます。
3億円事件です
現金輸送中に白バイを使用して騙し、現金を奪い逃走するのです。
部員のメンバーで実行し、成功させました。しかし、奪った現金をめぐってトラブルが起こります。恋人は殺され、犯人も殺されそうになるのですが、何とか助かるのです。
それから犯人は、長い時間を経て、今回の連続殺人で復讐を遂げるのでした。
事件の構想は、恋人が考えていたものです。犯人の暗くて深い憎しみが伝わってきます…。

犯人はかわいそうだとは思います。
でも火のないところに煙は立たないって言うじゃないですか。
3億円事件を実行してしまったことで、争いの火種を自ら撒いてしまったのだと思いました。
大金が急に手に入ったら、ほとんどの人間は魔が差しちゃうんですから…(ノД`)・゜・。
まあ、復讐された人間には何の同情心も湧かないですけどね。
だから3億円事件なんて起こさなければ、恋人と幸せに暮らせていたと思うので、そういう、やるせなさとか悔しさはあります。

ちなみに3億円事件は、実際にあった事件です。
時効が成立して未解決事件となりました。

三億円事件 - Wikipedia

金田一少年の事件簿って結構、社会問題を取り上げているよね。
金田一をリアルタイムで読めていなかったので(漫画が読めるような歳じゃなかったんだ)、当時はこんな事件があったんだな~と知れるいいきっかけになります。

 

難易度 ☆☆☆☆

 

はじめちゃんが、一つずつ推理してあらゆる可能性を潰していくのが憎いです。
私は翻弄されました(笑)その線もダメなの~?!って。


諦めないで、お城の間取り図から犯人の行動を想像して、このとき誰がどんな行動をしていたかを細かくチェックすると真実に辿り着けると思います(^-^)

 

謎解き慣れしていないと難しい事件だったのかもしれません。

ちなみに私は土壇場で犯人に気がつくことが出来ました( `ー´)ノ
諦めなければきっと分かるよ!

 

ドキドキ ☆☆☆

 

はじめちゃんと明智警視の何度目かの対戦でした。
2人は何だかんだで、いいライバルだよね。

 

犯行が明智警視にしか出来ないんじゃないか?と矛先が明智警視に向かったときは、少しドキドキしました。まさか主力キャラが犯人なんてことは……金田一ならあり得るんですよねえ。佐木・兄の件もありますから。
でもあっさりとその可能性を否定されたので、よかったです( 一一)

 

ドキドキ、というか、いい緊張感が絶えずあったので、私はとても好きな事件でした( `ー´)ノ

 

お気に入り度

 

★★★★