いかえるの感想日記

本や映画について感想を好き勝手に書いてます。

金田一少年の事件簿 ファイル3「雪夜叉伝説殺人事件」

金田一少年の事件簿 (3) (講談社コミックス (1914巻))

 

 

内容 

 

ドッキリTVのエキストラ兼お手伝いの仕事をするために北海道の山荘へ来た金田一。しかし、ドッキリTVの撮影中に雪夜叉がターゲットを殺害する。次々と殺人事件が起きる中、明智警視と金田一の推理合戦が始まる。

(3、4巻所収)

 

感想

  

ネタバレあります。

 

 

【明智警視、速水玲香、初登場です!】

 

 

トリック ☆☆☆

難易度 ☆☆☆☆

動機 ☆☆☆☆

ドキドキ ☆☆

犯人の別名 雪夜叉

 

トリック

犯人が氷室に罪を被せるために二段階で仕掛けています。
氷室の絵を意味ありげに持ち去ることで注意を向けるとか、犯行時刻、氷室に睡眠薬を飲ませて眠らせてアリバイを曖昧にするとか、密室で氷室を自殺したようにみせるところとか細かいところまで手が込んでいます。

「氷室が犯人だ!」と真相にたどり着いた上で自殺現場の遺書(嘘の中に半分真実があるから本当っぽい)を読んじゃうと探偵ならそれが正しいと思っちゃいそうです。そこを突いた、犯人の心理トリック。なんて頭のいい犯人なんだ。しかし犯人にとって予想外だったのは探偵役が二人いたことでしょう。

 

明智警視が犯人の罠にまんまと引っかかって金田一が真犯人を暴く、という構図は今回のトリックの見せ方としてピッタリの構図でした。後でぎゃふんと言わせるように明智警視を嫌味なキャラにしたのは計算だったのかもしれませんね。

 

 

難易度

私も犯人の罠にすっかりひっかかっちゃいました。
金田一がひっかからなかった理由は、誤解を恐れずに言うと、犯人のことを尊敬し信頼しているからだと思います。すべての出来事に意味があると捉え、事件の脈絡を見失わなずにいることで、わずかな綻びを見つけ出すことができるのです。

 

水沼は氷室を演じていて、犯人はそれを知った上で氷室を犯人に仕立てあげるという設定がちょっとややこしい。

 

動機

報道人が嘘をつくどころか一市民に恨みを買って私欲に走るなんて、職業的にそれどうなの?って思います。報道人の意味って、法律で裁けない人や庶民の手の届かない人(為政者とか)を監視して行動を抑制させることにあるんじゃないかと思っているので。

社会への問題提起という意味でこの動機はいいテーマなのかもしれないです。

 

ドキドキ

玲香ちゃんはかわいいけど私は美雪ちゃん派なのでヒロイン役取られて残念。でもはじめちゃんの良さにすぐ気が付いて一途なところはいいな~って思います。今回はそんなわけでドキドキ度は低いかな。いやドキドキってそれだけの意味ではないけど。

犯人が裏で頑張っていたイメージです。

 

 

お気に入り度

 

明智警視ははじめちゃんの捜査結果を横取りしてこすい奴だったけど、今回はかませ犬だったし今後もトリックの見せ方としての犬ポジションであるのならば、頑張ってほしいです。

★★★★