サウンド・オブ・ミュージック
内容
ロジャース&ハマースタイン・コンビの大ヒットしたブロードウェイ・ミュージカルの映画化。
1938年のオーストリア、院長の命により厳格なトラップ家へ家庭教師としてやって来た修道女マリア。彼女の温かい人柄と音楽を用いた教育法で、七人の子供たちはマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐とマリアの衝突は絶え間なかった。だが、次第に大佐に惹かれている事に気づき悩むマリア。やがて大佐の再婚話が持ち上がり彼女は傷心のまま修道院に戻るのだが……。
引用元
解説・あらすじ - サウンド・オブ・ミュージック - 作品 - Yahoo!映画
感想
ネタバレあります!
本作品は、あくまでマリアの自伝を「基にした」ミュージカルを「基にした」映画であり、元のミュージカルの時点から史実とは異なる点が多々ある。
引用元
サウンド・オブ・ミュージック (映画) - Wikipedia
映画「サウンド・オブ・ミュージック」は史実を基にしているけど、脚色が多くて、
地元のドイツ語圏では流行らなかったそうです。
だけど、日本ではめちゃくちゃ流行ったらしい…です!
日本人には史実の部分と脚色部分の違いが分からないしな!
私は完全なフィクションとして観ていますが、もう面白いんですよ。
(同じくトラップ一家を題材とした「菩提樹」という映画は「サウンド・オブ・ミュージック」より史実に近くて、ドイツでも人気だったようなので、「菩提樹」と比較してみるのも楽しいかもしれません)
母を亡くし歌や笑顔が消えてしまった家族のもとに、新しい家庭教師が来て笑顔を取り戻すという家族の再生を軸に、ラブコメ、逃走劇、とワクワクする要素をてんこ盛りにしています。
そしてミュージカル映画でとても大切なこと!
音楽が耳に残って口ずさみたくなる!!
音楽って素晴らしい!!!( ゚Д゚)って気持ちにさせられるんです。
欲張りな映画!!!
3時間ほどある映画なんですけど、テンポもいいし次から次へと物語は進むし歌うしでわりと軽い感じで観れます。
この映画の良さを音楽とともにご紹介していきますね( `ー´)ノ
「もうすぐ17才」
長女が恋人とイチャイチャします。
いつもは7人兄弟の長女として、しっかりと兄弟をまとめていますが
お父さんがいないとこんなに自由なのねってほっこりしました。
年頃の女の子だからね、やっぱりおませでいてくれると私は嬉しいよ( 一一)
「私のお気に入り」
雷におびえる子供たちに雷から意識をそらすために、好きなものを思い出してって提案して歌うシーンです。
マリアはここで一気に家庭教師としての株をあげたのでした。
長女とは秘密を共有することで仲良くなったり、まだ幼い子たちとは一緒になって遊んであげることで仲良くなったりと、子供たちとの仲良くなり方が丁寧なところが好きです。マリアっておっちょこちょいだったり直感で動いていたり子供っぽいな~と思っていたので意外でした。子供をみる眼差しが大人なんだ。
マリアと子供たちがアイコンタクトをして行動するところが何回かあるんですけど、これは子供たちがマリアを信頼して動いているんです。
始めトラップ大佐は笛を吹いて子供たちを統率していた(笑)ので、それの対比になっているのです。指導者・マリアはすげえぞ。
「ドレミの歌 」
子供たちに歌を教えるシーン。
こんなに優くて楽しい家庭教師がいたら最高だな~。
ちなみに、びっくりしたんですけど、ドは「ドーナツ」の「ド」じゃないんです。
「Doe, a deer, a female deer(ドは鹿、雌鹿のド)」って言っているんですよね。
そして、「La, a note to follow sew(ラはソの次の音)」っていうのもあって、適当だな!( ゚Д゚)って思うんですけど、力の抜けた感じがとてもいい。
子供たちのために即興で作った歌って感じがして好きです。
「ひとりぼっちの羊飼い」
マリアがエルザを歓迎するために、子供たちとともに人形劇を披露します。
子供が7人もいるとちょっとした劇もできちゃうんですね。
にぎやかでとにかく楽しいです!
そうそう、エルザなんですけどね。
マリアの恋敵なんですけど、彼女も魅力的な人なんですよ!( 一一)
マリアがトラップ大佐に心惹かれているのを知っていながら、屋敷から追い出すように仕向けるしたたかさ。
そしてトラップ大佐もマリアが気になっていると気がついた時の身を引く速さ!
潔いんですよね。マリアの温かくて優しい人柄も好きですが、エルザの熟練されていて強いところにも憧れる!
何気にエルザはこの映画で一番好きな役かもしれないなあ。
素晴らしいアレンジを見つけてしまった……!
二つのメロディがぶつかり合うことなく絡み合っていくところがすごい!
プロだなあ。
ミュージカルでは珍しく、ストーリー、音楽ともに満足できた作品です( `ー´)ノ
お気に入り度
★★★★