三月のライオン(4) / 羽海野チカ
内容
「ちょっと似てんだよね」
島田八段の研究会に参加した桐山は、宗谷名人との共通点を指摘される。一方、獅子王戦の挑戦者となった島田は、宗谷との厳しい対局で疲弊し、徐々に体調を崩していく···。
桐山は体調不良の島田八段に付き添い、一路京都へ旅立った···。
裏表紙より
感想
4巻は島田開祭り!島田さんめちゃくちゃかっこいい\(^-^)/物静かだけど熱いところが好きです。
一方桐山は島田八段の研究会に参加します。桐山が他人と密接に触れ合っているところが印象的です。
好きなセリフをあげていきます!
まずは、桐山のプロ意識が伺えるシーン。高校生でもやっぱりプロ棋士なんだなーと思いました。
ぼくは いやぼくたちはプロだ
どちらかだけが一方的に甘い汁をすする関係であってはならないのだ
ーーあの時 島田さんは僕から「奪えるモノがある」と思ったから僕を誘い
僕もまたわずかかもしらないが「差し出せるモノ」があると思ったから研究会に入れて欲しいと口にした
だからあの日突き刺さるように思った
「僕はこの人に聞きたい事がある」
ーーそれを掴めるまでは絶対にくい下がるしかないんだ
桐山は頼りなさそうに見えてしっかりと物事を考えています。それでいて若者らしくガツガツしているところもあり魅力的なキャラクターです。
ところで、私は「三月のライオン」の中で1番島田さんが好きです。4巻は素敵すぎました!
ーーギシギシと軋む夜光バスのシート
果てしなく続く夜の道
そのうち軋んでいるのがシートなのか胃袋なのか それとも心なのかーーわからなくなった
どこまで行ってもどこにも辿り着けないのではとうなされた
でもみんなの期待も恩もどうしてもムダにはできなかったーーしたくなかった
その痛みをオレは多分ーー今も抱えている
しかし「縮まらないから」といってそれがオレが進まない理由にはならん
「抜けない事があきらか」だからってオレが「努力しなくていい」って事にはならない
島田さんは、決して主人公になるような容貌ではありません(笑)だけどハートが熱くエネルギッシュです!そのギャップがたまらなく好きです!!!
お気に入り度
★★★★★